さらば陽気な月桂冠おとうさん!

節分も立春も終わり、いよいよ春に向かって季節は進み始めましたね。

平均気温を観ていると、毎年立春を境にして、気温が徐々に上がり始めるのがわかります。「立春」は名実共に、冬を折り返して、春に向かう折り返し点なんですね〜・・・d(^O^)b

エコ通ステーションの受付スタッフエコ助で〜す。みなさんお元気ですか?風邪ひいてないですか?エコ助は今日も元気ですよd(^O^)b

さて、今日の話題は、今週Eの4階にあるゲストハウスに宿泊していた、台湾から来られたお客さん家族のお話しです。

その家族は、40台後半のご夫婦と20台前半の若いお嬢さん2人の、四人家族でした・・・。

先々週から宿泊していたその家族のうち、先週の月曜日、その家族のうちのお父さんだけが、仕事か何かで、一人で帰国する予定になっていたのでした・・・。

そのお父さんは、午前中のチェックアウトタイムに、ごろごろバッグと一緒に受付に降りてきたのでした・・・。

「お一人で帰国するんですか?」
「そうなんだよ・・・でも、妻と離れ離れになるのはとても寂しいんだ」と殊勝なことを言っておられました。

で、お父さんは、ゴロゴロバッグを転がしながら一旦エコ通から出て行ったのでした・・・。

・・・が、30分ぐらいして、またごろごろバッグと一緒に戻ってきました・・・。

「どうしたんですか?」
「うん、シャトルバスの時間まで、まだ時間があるので、妻とランチでもしよ〜かと思って、戻ってきた」とのことでした・・・^_^;

その後、奥さんと二人でランチに出かけたのですが、一時間ほどで帰ってこられました・・・。

「そろそろバスの時間じゃありませんか?」
「うん、まだ少し時間があるのだが、やはりちょっと一人で帰るのが寂しくてね〜・・・・」と、なんだか、落ち込み気味に、そうおっしゃったのでした・・・。

その後、僕は自分のシフト時間が終わって、一旦自宅マンションに帰りました・・・。って〜のも、この日は夕方5時からの夜シフトが入っていたので、再び5時にエコ通に戻ったのでした・・・。

夜シフトで、窓口に坐っていると、例の台湾のお父さんが、娘たちと一緒に外出から戻ってこられました・・・。

「あれ?結局、帰国しなかったのですか?」と聞くと、ちょっと照れたような表情で
「うん、やはり、一人で帰るのは寂しいので、飛行機はキャンセルしたよ」とのことでした・・・^_^;

「そんなに、家族と別れるのがつらいのかな〜・・・たった1日なのに・・」と思ったのですが、家族への思いは、他人には測り知れないところでありますから、よっぽど家族が好きなんだな〜と思い返しました・・・。

で、午後9時半頃、4階の戸締りに上がったら、そのお父さんがいらっしゃいました・・・。そして、そのお父さんが僕に近づいてきて・・・。

「あんたは、今朝の7時前に姿を観た・・・。そして今も働いている。まるでセブンーイレブンみたいじゃないか?」とギャグがらみでおっしゃたのでした・・・。

僕はそのギャグににっこり笑って・・・「そうなんですよ。僕は朝7時かから夜11時まで働いてるんですよ。ベリーハードでしょ?」と応えたのでした・・・。

「確かにそれは、とてもベリーハードだし、俺は仕事柄いろんな国に行っているが、あんたほどの働きモンには出会ったことがない」みたいなことをまくしたてたのでした・・・。

その後、閉店まじかの午後10時頃、その台湾のお父さんが、ちょっとほろ酔い加減で、1階に降りてきたのです・・・。

「俺は、実は日本のサケが大好きで、特に月桂冠のファンなのだよ。で、今回京都に来て、念願の伏見の月桂冠の本社工場に訪問できて、とてもハッピーだった・・・。で、記念に月桂冠の一合瓶をたくさん買ったのだ・・・・」

「で、今日、セブンーイレブン時間で働くあんたの姿を観て、俺はものすごく感動した・・・。働き者の日本人の本当の姿を観たよ〜な気持ちになった・・・。そんなあんたに、俺の感謝の気持ちを伝えたいのだが、この月桂冠の一合瓶を貰って欲しい・・・」

と、言いながら、お父さんは僕に月桂冠の一合瓶を差し出したのでした・・・。

僕はちょっと驚いたのですが、お父さんの気持ちが嬉しくて、合掌して、その一合瓶を受け取りました・・・。

「僕は、酒が大好きだから、とても嬉しいですよ。あなたが、せっかく買った大切な月桂冠を、僕にプレゼントしてくれた、あなたの気持ちが何よりも嬉しいです」と言いながら、手を差し出したら、お父さんは、おずおずと僕の手を握って、握手してくれたのでした・・・。

しばらく、そのお父さんと身の上話をしました・・・。

「うちの上の娘は看護婦なんだよ・・・俺はとてもそれが自慢でな〜・・・。そして下の娘は今大学に通ってるんだが、やはり看護婦になりたいと言っている・・・。そんな娘たちが俺は大好きなんだよ・・・」

「でしょうね〜・・・。とても美人だし、両親と一緒に旅行するなんて、とても親思いの娘さんたちのようですね〜・・・」

「だな・・・。本当に、俺は二人の娘と妻と愛しているよ」

てな、話をして、お父さんは「じゃ〜お休み。世界で一番働き者の若者よ!」とか言いながらエレベーターの中に姿を消したのでした・・・。

翌朝、お父さんとその家族はエコ通を去りました・・・・。

お父さんは、別れ際、僕と固い握手を交わして「本当に、また会おう!俺はぜったいに、また京都に来るよ。世界いち働き者の若者に会いにね。じゃ〜さよ〜なら、日本のセブンーイレブン青年!」と最後まで陽気に、はしゃぎながら、去っていったのでした・・・。

お父さんは最後まで、僕が朝の7時から11時まで、ぶっ通しで働いてたと、誤解したままでした・・・。途中5時間は自宅に戻っていたのですが、それを説明するのが、何となく憚られたのでした・・・。それに、それを説明するほどの英語力もなかったし・・・。

でも、アトから振り返ったら、とても不思議なのですが、僕とお父さんの会話はすべて英語なのでした・・・^_^;

心さえあれば、ブロークンでもけっこう通じるものだよな〜・・・と、エコ助はそう思いました^_^;

台湾の陽気な月桂冠お父さん!いつか、また、お会いしましょう!d(^O^)b